自分の家

義母は自ら稼いだお金で手に入れた新潟の家にとても愛着がある。数年前に「お料理上手な妹さんと一緒に住んだらどう?」と提案したことがあったが「そんなことしたら妹に家が乗っ取られるがね!」と言っていた。そのくらい自分の家に愛着があるのだ。それとは別に一人暮らしが長いので他人と暮らすのも抵抗があるのだろうと思っていた。

今朝「息子は今日も来るろか?」と聞くので「毎日帰って来るよ。自分の家だもの」と言うと「何を言うの!私の家だ!!」と返ってきた。『きゃ〜!!勘違いしてる!』まあそう思ってくれた方が楽なので否定はしなかった。自分の家との区別がつかない脳はさぞかし混乱してシュールな映画のようになっているのだろうな〜と思うばかりだ。

今夜は兼六園のライトアップを見に行ってきた。多くの観光客がいる中にタクシーから降りて初めてここが新潟ではなくて金沢だということが分かったようだ。
家にずっといるので外を歩くのも久しぶり、兼六園内の軽い坂道の特に下り道が1人ではとても歩けなかった。ブレーキが利かないので歩くスピードが上がり転がりそうなのを両脇から抱えてなんとか坂道を終えた。肌寒い夜道を義母だけは汗だくだった。でもやっぱり出かけないとダメだね。